junjokinema's illustration work

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*「ちどり」というアプリで沈香という名前で詠んでいます*


流星の 疾る速さに 目は眩み いつか見た夢 瞼をよぎる

暗い海 深く潜れば 静寂が 耳に響くは 哀しみの音

花びらに 無垢さを見ては 嫉妬する 焦がれどそれは 二度と還らず

夢迷う 霧雨の中 傘もなく ただ芳しき 沈丁花

木蓮の 白い花から 透かし見る 空の蒼さに 未だ届かず

降り積もる 木蓮の花 雪に似て 踏みしめ歩く 待ちわびた春

待ち惚け 蓮華畑の 夕暮れは 怖さを誤魔化し 見ぬ振りをする

天仰ぎ 暑さに喘ぐ 鯉の群れ 蓮の花咲く 小さな地獄

銀河より 星屑集めた ソーダ水 夜空に零せし 流星群

暗い海 抹香鯨の 夢を見る ため息をつき 浮きつ沈みつ

十四歳 花冠と アメジスト 儚き世界に 愛しさ溢れ

午前二時 遠雷眺め 無表情 遠く聞こえる 海鳴りの音

月光が 骨まで沁みる 青白さ 嘘を重ねど 不安は募る

灰色に ぽつりぽつりと 彩りを やがて広がる 極彩色の春

透明な フリルを揺らす 夏の午後 ゆらゆら漂う シーネットル

窓のない 白い箱に 閉じこもる 此処で見るのは 私のすべて

ぼんやりと 雨垂れ眺め 偏頭痛 ノイズに混じる 微かな呼吸

綻んだ 乙女椿に 重ね見る 口元隠し はにかむ君を

煌々と 輝く星を 手に取って 私の心を 燃やせたならば

つま先を 尖らせ踊る 星の下 浮かれ過ぎずに 歌え 軽やかに

懐かしの 花を探せど 跡もなく 在りし日思い 切なさは増す

長雨に 沈む心は ゆっくりと ふやけるように 痺れるように

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